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茂木経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

平成25年6月11日(火)
9:45~9:50

於:参議院議員食堂前

(冒頭発言)

 

 おはようございます。

 

 

(質疑応答)

 

【設備投資減税】

Q: 安倍総理が投資減税とか、あるいは税調の前倒しについて言及なさっていますが、政権として景気浮揚策を新たなものを準備していくというお考えでしょうか。

 

A: 成長戦略における税制というのは、3本の柱があると考えています。
その一つが民間設備投資の喚起ということでありまして、老朽化した生産設備から、生産性の向上やエネルギー効率の高い最先端の設備への入替え等、思い切った設備投資をこれまでと次元の異なる規模とスピードの税制で促していく 。
 2つ目は、新事業創出の促進ということでありまして、大企業に眠っている人材 、技術、 資金、これを活用するために、ベンチャーへの投資の促進 、企業からのカーブアウト、スピンオフ を促進するための税制策を講じていきたいと思っています。
 3つ目が事業再編の促進ということでありまして、新たな事業分野への展開を目指して事業再編に取り組む企業に対して、これまでにない仕組みでの税負担の軽減策 を行うことによって、経営者の経営判断というのを促していきたいと思っています。
 夏までに設備投資、そして事業再編を促す競争力強化法の方針を固めて、秋の臨時国会に法案を提出したいと考えております。
 税についても、総理もおっしゃっているように、税制改正を年末にと、こういう従来のスケジュールにとらわれずに、秋には具体策を決定できればと思っています。

 

 

【廃炉工程の改定案】

Q: 昨日、福島第一原発の工程表の見直し案が示されましたが、ものによっては、ケースによっては、当初の見通しよりも遅れるケースもあると思うのですけれども、その点の受け止めがあれば教えてください。

 

A: 福島第一原発の廃炉、特に1号機から3号機については、いつから燃料デブリの取り出しを行うのかということで、これまでは1号機から3号機、一律に捉えておりました。しかし、号機ごとに異なる状況をしっかり把握をしながら、例えば2号機では、既存の建屋がそのまま使えるということになりますと、恐らく1年半ぐらい前倒しができるのではないか 。
 既存の建屋を若干改修 、補強して使う場合には、半年ぐらいの前倒しになると思います。しかし、全く新しいことをやるとなると、若干後ろ倒しにもなります 。
 こういう3つのプランを用意しまして、恐らく来年ぐらいには具体的にどれでいけるかということを今後、地元や、専門家の意見も聞きながら、実際に検証もしながら進めていきたいと思っておりまして、少なくともこれまでの政権がつくってきたプランよりは、かなり具体的なところまで来ていると思っております。できる限り前倒しをしたい、こういう思いで今検討を進めております。

 

Q: 各号機についても選択肢があって、これをまた絞り込んでいかなければいけないと思うのですが、この作業は大体めどはどのくらいお考えですか。

 

A: これから1年ぐらいは考えています。

 

 

【設備投資減税】

Q: 先ほどおっしゃられた投資減税のところなのですけれども、例えば今年度の税制改正で既に特別償却を認めたり、措置をとられているわけですけれども、これは次元の異なるスピードで行うというのは、具体的にどういうことで今お考えなのでしょうか。

 

A: 次元の異なる規模とスピード感の税制改正という言葉を使わせていただきました。言葉のとおりです。

 

 

 

(以 上)