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政調会長会見要旨

平成24年9月5日

【冒頭発言】

 本日のシャドウ・キャビネットは、今週、国会も会期末を迎えるので、シャドウの各大臣から今国会での成果、今後の課題について、それぞれ報告を受けました。

 公務員給与の削減法や原子力の規制委員会の設置法、さらに、税と社会保障の一体改革の関連では、我々の提出した社会保障改革推進法の成立など多くの議員立法を成立させることが出来ました。閣法についても、我々の提案で大幅な修正を行ったうえで成立を図る等大きな成果を上げる事が出来たのではないかと思います。

 別件ですが、尖閣諸島購入に関して政府が地権者と合意したとの報道があります。 国が購入するなら、わが国の領土を守るため警備体制を強化するなど何をするかが極めて重要です。ただ東京都が先に手を上げたから、都ではなく国が買いたいということでは何の意味もないと思います。

 それからもう一点、民主党の次期衆議院総選挙のマニフェストの素案に、消費増税の記載がないとの報道もあります。もし、これが事実とすると、何のための三党合意であったのか。出来ないことを約束する、そしてやることは覆い隠すといった、こんな不誠実な公約は二度と止めて頂きたいと申し上げたいと思います。

 

 

【質問】

 冒頭の発言の関連ですが、民主党のマニフェストの素案が判明しまして、児童手当の拡充が盛り込まれております。3年前の子ども手当を彷彿とさせるような政策ですけれども、判明しているマニフェストの素案に対しての、政調会長のご感想をお願い致します。

 

【回答】

 今更、また、バラマキを続けるのかという思いを持っています。民主党マニフェストの一番の問題点は、財源の確保が出来なかったこと。財源をどう確保するのかについて、きちんとした見通しをつけた上でやりたいことを言って頂きたい。そうでなければ、国民もそういった絵に描いた餅には二度と騙されないと思います。

 

 

 

【質問】

 会期末が近づいておりますが、谷垣総裁と野田総理の会談の中で「近いうちに信を問う」とのことでしたが、問責決議案が可決された後の動きが見えないのですが、会長は今の全体像をどのようにご覧になってますでしょうか。

 

【回答】

 「近いうちに」という約束と言うか、総理から明言があった。これを果たして頂けるかどうかは極めて重要なことです。まだこの国会も数日残っています。その中で総理がどうされるかを見極めていかなければならないと思っています。状況によっては、総理と総裁の再会談があって良いのではないかと思っていて、「近いうちに」がどうなるのかを改めて確認をする機会もありうべしだと思います。

 

 

 

【質問】

 再会談についてですが、筋としては野田総理側から言ってくるべきだとお考えでしょうか。

 

【回答】

 どちらからという話ではなく、再会談をしてお互いにさらに胸襟を開いて話すという機会があっても良いと思います。

 

 

 

【質問】

 原子力規制委員会を発足できたというのは今国会の成果だとお話しがあったかと思いますが、人事に関してはまだ決まらないまま。向こうはなかなか提案もしてこない状況で会期末を迎えることについての受け止めをお聞かせ下さい。

 

【回答】

 エネルギーの安定供給は極めて国民生活に密着した重要な問題です。最優先の課題だと思っています。民主党にとっては党内事情の方が国の重要課題よりも優先するんだということが明らかになった事例ではないかと思います。

 

 

 

【質問】

 マイナンバー法案について、臨時国会での成立に向けて三党で合意との報道があったのですが、この点についていかがでしょうか。

 

【回答】

 政調会長としては、何にも関与していませんし、何にも聞いておりません。わが党の手続き上、政調会長の全く知らないところで合意することはないと思っています。