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予算委員会を逃げる野田政権の強引な国会運営について

政権交代からわずか2年で3人目の総理となりました。国民も、新たに就任した野田総理がこの2年間の民主党政権の問題点・反省を踏まえてどのような政権運営を行うのか注視しています。

そのような中、震災からの復旧・復興や円高対策、台風12号被害など国会で議論を深めなければならない緊急の課題が山積しているにもかかわらず、民主党は13日召集の臨時国会をわずか4日間で閉じる方針を示しました。

自民党など全野党は、臨時国会で予算委員会を開き山積する緊急課題を議論すべきと強く主張していますが、野田政権はそれを数の力で押し切ろうとしているのです。

 

民主党の平野国対委員長は、予算委員会を開かずに国会を4日間で閉じる理由について、「内閣が不完全な状態では十分な答弁ができない」などと信じ難い発言をする有り様。しかも、自民党など全野党の主張に全く耳を貸さず、会期幅を採決で決めるという異常な手段にうって出ようとしています。

野田総理は「野党との信頼関係をしっかり築く」と言いながら、早くも言行不一致です。民主党の強引な国会運営が露呈しています。

 

これまでの民主党政権での2人の総理をみても、国会論戦から逃げる体質がうかがえます。鳩山元総理は、就任後、国会での所信表明演説すら行わずに国連総会に出席し、CO2の25%削減や沖縄・普天間基地移転問題など国益を損なう唐突な思いつき発言を繰り返しました。また、菅前総理も、選挙前に自らの政権の問題点が露呈するのを恐れ、予算委員会を開かずに国会を閉め、参議院選挙へ突入するという姑息な手段を取りました。

国会を軽視し、必要な議論から逃げるという民主党の体質だけは、野田新政権にもしっかり引き継がれているようです。

2011年9月9日掲載