茂木 敏充（もてぎ としみつ）　オフィシャルウェブサイト

本日、岸防衛大臣と共に、インドネシアのルトノ・マルスディ外務大臣及びプラボウォ・スビアント同国防大臣との間で、約５年ぶりとなる第２回日インドネシア外務・防衛閣僚会合（「２＋２」）を開催しました。

まず、「自由で開かれたインド太平洋（FOIP）及びこれと多くの本質的な原則を共有する「インド太平洋に関するASEANアウトルック（AOIP）を実現するため、両国で具体的な協力を進めていくことで一致しました。

私から、５００億円の防災分野の円借款の供与決定を伝達し、ルトノ大臣から謝意が表明されました。また、四大臣は、離島開発及び海洋監視・海上法執行等の海洋協力分野、人道支援・災害支援分野、サプライチェーンやデジタル分野等を含む経済安全保障分野・テロ対策等での連携強化も確認しました。

地域情勢については、私から、海警法を含む最近の中国の動向について深刻な懸念を表明するとともに、東シナ海及び南シナ海などの情勢について意見交換を行いました。その上で、力による一方的な現状変更の試みの継続・強化について深刻な懸念を共有しました。また、双方は、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の重要性及び国連海洋法条約を始めとする国際法の尊重について一致しました。

また、私から、北朝鮮が安保理決議に違反して核・ミサイル能力を向上させていることに対する強い懸念を述べるとともに、北朝鮮による先日の弾道ミサイル発射を強く非難すると発言しました。その上で、双方は、北朝鮮による全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ不可逆的な廃棄に向け、国連安保理決議の完全な履行の重要性を確認しました。さらに、私から拉致問題の早期解決に向けインドネシア側の理解と協力を求め、インドネシア側から支持を得ました。

そして、双方は、現在のミャンマーの状況に重大な懸念を有しており、引き続き緊密に連携していくことで一致しました。

今回の「２＋２」の機会に、私とプラボウォ国防大臣との間で、日インドネシア防衛装備品・技術移転協定に署名しました。この協定を基礎として、両国の安全保障協力を一層推進していきます。