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茂木経済産業大臣の閣議後記者会見の概要

平成25年3月29日(金)
8:44~8:54
於:参議院議員食堂前

(冒頭発言)

 

 私から簡単に3点申し上げたいと思います。

 

【関西電力及び九州電力の電気料金の査定方針】

 本日、閣議前に物価問題に関する関係閣僚会議が開催され、関西電力及び九州電力の電気料金の査定方針について了解が得られました。
本日、関西電力及び九州電力に対しまして、申請内容を査定結果に変更するよう指示を行いまして、指示どおり修正が行われていることが確認できた段階で、料金認可を行いたいと思います。

 

【再生可能エネルギー固定価格買取制度】

 次に固定価格買取制度につきまして、平成25年度買取価格と賦課金を本日決定し、告示をいたします。
 なお、決定に先立ちまして、パブリックコメントを実施したところ、太陽光発電の買取価格については、今の価格を維持すべきという意見と、38円よりさらに引き下げるべきとの両方の意見がありましたが、原案を変更するほどの理由は認められませんでした。政府としては、引き続き、利用者への負担に配慮しつつ、固定価格買取制度を安定的に運用していくことで、再生可能エネルギーの普及を最大限後押ししていきたいと考えております。

 

【2012年度の冬季節電要請期間終了】

 最後に、本日をもちまして、2012年度の冬季の節電要請期間が終了します。国民や産業界の皆様の節電への御協力によりまして、電力需給が逼迫することなくこの冬を乗り切ることができました。御不便をお掛けした面もあると思いますが、節電への多大なる御協力に感謝申し上げたいと思います。
 私から以上です。

 

 

 

(質疑応答)

 

【関西電力及び九州電力の電気料金の査定方針】

Q: まず、関西電力と九州電力の値上げについてなのですけれども、これから電力会社の方で改めて再算定を実施するということなのですけれども、今後のスケジュールと改めて家計への負担等増えますけれども、大臣としての御所感をお願いします。

 

A: 先ほど申し上げた手続でありますから、今日査定結果をお伝え申し上げて、その結果を踏まえて修正したもので、再申請していただければ料金認定をいたします。

 

Q: 来週めどと。

 

A: それはいつ出てくるかによると思います。

 

 

【TPP】

Q: TPPについてです。7月に全体交渉会合が開かれるとも言われている状況ですけれども、アメリカ議会の90日ルールが、7月の開催があるのであれば、そろそろリミットになってくるかなと思うのですけれども、日本政府として、これについてアメリカ議会への働きかけ等強めていくなど、ありますでしょうか。

 

A: 7月の会合、まだ決まっているとは承知をいたしておりません。いずれにしても、我々として交渉参加を決めたわけであります。そして、参加国に対し に通知をしておりまして、既に半分の国からその了解も得ております。全ての国から一日も早く了解を得て、できるだけ早く交渉に参加し、国益をかけた交渉をしっかりとやっていきたいと思います。

 

Q: ニュージーランドやオーストラリアに対して、人を派遣して交渉に当たっているなど、今どういった流れでしょうか。

 

A: 交渉参加を表明したわけでありますから、その説明や、了解を得るといった努力をあらゆるレベルでやっていきたいと思います。

 

 

【今夏の節電要請】

Q: 先ほど節電についてのコメントがございましたけれども、夏についても、需給検証委員会が開かれて、その中で委員から、景気の変動から企業の生産活動が大きく動き始めていて、その点を加味して考慮すべきだというような意見がかなり多く出たと思いますけれども、その点大臣は御所感をお持ちでしょうか。

 

A: これから4月に向けて御議論をいただくものと思っております。様々な観点から、幅広く御議論いただいて、どういう対応が良いか、御提言をいただければと思っております。

 

 

【東京電力による福島原発事故の不動産賠償】

Q: 東京電力の財物賠償が、多分手続が4月から始まることになると思うのですが、今日公表されますが、やるというふうに東電が発表しますけれども、これについての所感がありましたらお願いいたします。

 

A: まだ発表を見ておりませんから、コメントできません。

 

 

【関西電力及び九州電力の電気料金の査定方針】

Q: 関西電力と九州電力の管内の企業や家庭に対して、値上げになるわけですけれども、大臣から御説明できるものというのは、このタイミングでありますか。

 

A: 最終的な料金の認可は、これから改めて関電、九電から上がってきてからということになります。3・11以降、原発が停止をする中で、燃料コストそのものが電力会社においても上がっているのは事実であります。こうした中にあっても、電力会社に最大限のコスト削減、経営の効率化をしてほしいという観点から査定をさせていただきました。
 できる限りの深掘りをしたつもりでありますが、それでも家計や企業にとっては値上がりになってしまうということでありまして、それぞれが負担しながら、このエネルギー制約を一日も早く乗り切っていくことが大切であると思っております。

 

 

【エネルギー調達コスト低減策】

Q: 今のに関連して、政府としても今エネルギーコストの低減に向けて様々な手を打っていますけれども、今後もどういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。

 

A: もちろん電源によりまして、それぞれの特徴 が違ってまいります。安全性、環境負荷、コスト、そして資源調達の安定性、それぞれのメリットが最大限に生きるようなことを考えていかなければいけないと思っております。
 もちろん再生可能エネルギー等については、最大限の導入を図っていくということですけれども、コストの問題はどうしても出てまいります。一方、シェールガスが出たことによりまして、国際市場でのガスの価格は、これから大きく動いていきますので、もっと安い調達のメカニズムの模索を続けていきたいと思います。さらには、当面高効率の石炭も含めた火力に依存する部分が大きくなってきますので、これらについてもしっかり進めていきたいと思います。

 

 

【関西電力及び九州電力の電気料金の査定方針】

Q: 細かい点で恐縮なのですが、先ほどの関電と九電なのですけれども、最終的な数字というのは。

 

A: 事務方に聞いてください。

 

 

【浪江・小高原子力発電所の計画中止】

Q: 原発の関連で、東北電力が昨日福島の方で建設を予定していた原発について、断念する方針を示されましたが、これについての御所感をお願いします。

 

A: 東北電力が、まだ稼働まで進んでおりませんので、地元の状況や計画の進捗状況といったことを踏まえて、電気事業者として判断をされたことと思っております。

 

 

【LNG先物市場協議会】

Q: 本日、夕方LNGの協議会がありまして、そこで取りまとめがあると思うのですけれども、LNGの先物に対して期待をお聞かせください。

 

A: これからのLNGの調達は、今までの石油連動型からガスの連動や新しい価格決定メカニズムというのを模索する中で、少しでも安い調達ができるような方向で検討していただければと思っております。

 

 

 (以 上)